MEmuの概要と使い方|エミュポータル
MEmu
の概要と使い方

MEmuロゴ

目次

MEmuとは

MEmuプレイ画面

MEmu(「メム」と読みます)は中国のMicrovirt Software Technology社が開発しているAndroidエミュレータ(以下、Androidエミュ)で、累計インストール数は1億台を超えています。

MEmuはAndroidエミュの中でも軽量なエミュとして知られており、描画設定のカスタマイズ性も高くなっています。

MEmuは起動したアプリがタブバーで表示されるため、見た目に分かりやすく終了も×ボタンで閉じるだけのため便利です。

安定性においては、他のAndroidエミュと比べても遜色ない印象です。

広告は他のAndroidエミュよりも専有面積が大きく、MEmu起動後にときどき広告が流れます。

メニュー等はすべて日本語で表示されますが、一部分かりづらい翻訳部分があります。

MEmuの基本情報

主な機能対応一覧

機能 対応 コメント
コントローラー キーボード、マウス、ゲームパッドに対応
マルチインスタンス
同期操作
キーマッピング 16種類あります。
マクロ 操作を記録する方法とコマンドを手書きする方法があります。コマンドは19種類あります。
連射(連打) キーマッピング機能を使います。
スクリーンショット
録画
高画質化 ×
翻訳 ×
root権限
PCとのファイル共有
APKインストール
GPS位置指定
その他機能 画面回転、シェイク

システム要件

項目 最小スペック 推奨スペック
OS(Windows) WinXP SP3/7/8/8.1/10 Win10
CPU IntelまたはAMD Intel i5-8400
GPU DirectX11/OpenGL2.0 Nvidia GeForce GTX 1050
メモリ 2GB 16GB

ベンチマーク

以下の各ベンチマークは2023年11月時点の各製品の最新版で計測したものです。計測に使用したPCの環境は以下の通りです。また、各Androidエミュ側の設定は極力同じにしています。各計測値は正確なものではありませんので、参考程度としてください。

なお、Androidエミュレータの概要と比較で他のAndroidエミュとのベンチマーク比較も行っていますので参考にしてください。

比較表 3DMark
(SLING SHOT)
Geekbench6
(CPU)
MEmu Overall:4574
Graphics:5475
Physics:2903
Single-Core:952
Multi-Core:1980
(参考)
Xperia Ace III
Overall:3599
Graphics:3796
Physics:3046
Single-Core:701
Multi-Core:1809
(参考)
Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen)
Overall:2069
Graphics:1936
Physics:2726
Single-Core:415
Multi-Core:1300
※テストバージョン:MEmu 9.0.8

導入手順

1.インストール

  1. 公式サイトから、「ダウンロード」をクリックします。 ダウンロード画面
  2. ダウンロードしたファイルをクリックします。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と出たら"はい"を押します。
  3. "クイックインストール"をクリックします。 インストール開始画面
  4. 「拒否」をクリックします。 Avastインストール可否画面
  5. 「拒否」をクリックします。 McAfeeインストール可否画面
  6. しばらく、ダウンロードが続きます。 進捗画面
  7. "今すぐ開始"をクリックします。 インストール完了画面
  8. MEmuの起動画面が表示されたらインストール完了です。 MEmu起動画面
  9. インストールが完了すると、デスクトップに「MEmu」と「マルチMEmu」ショートカットが作成されます。通常は「MEmu」を使用します。「マルチMEmu」は複数台起動や別Androidバージョンにしたいとき等に使います。

2.Google Playログイン

  1. トップ画面にある"Play ストア"をクリックします。 Play ストア選択画面
  2. [ログイン]をクリックします。 Google Playログイン画面
  3. メールアドレスを入力し、[次へ]をクリックします。 メールアドレス入力画面
  4. パスワードを入力し、[次へ]をクリックします。 パスワード入力画面
  5. [同意する]をクリックします。 利用規約確認画面
  6. バックアップは不要なため"Off"にします。「もっと見る」をクリックした後、「同意する」をクリックします。 バックアップ選択画面
  7. 以上で完了です。あとは好きなアプリをインストールして遊ぶことができるようになります。 Google Play起動画面

動作が重いとき等の設定

ゲームプレイ時に、動作が重い、カクつく、描画が乱れる、といった問題が出たときは以下の設定を見直すことで改善する可能性があります。

[システム設定]>[エンジン]の設定

エンジン設定画面
[性能](初期値:トップ(CPU:4 RAM:6144メガバイト)
CPU/メモリに余裕がある場合はカスタマイズで値を大きくしてください。ただし、全コア/全メモリを割り当てないようにしてください。
[レンダリングモード](初期値:DirectX)
描画の乱れ等がが出た際変更すると、解消する可能性があります。
[ルートモード](初期値:Off)
"Off"のままで問題ありません。本設定は、ルート権限に関する設定です。
[GPUメモリの最適化](初期値:オフ)
GPUメモリが不足している場合に"On"にすると動作が安定する可能性があります。
[ASTCデコード](初期値:自動)
"自動"のままで問題ありません。ちなみに、ASTCとはテクスチャを圧縮する技術で、描画を高速化することができるものです。
[ASTCキャッシュ](初期値:Off)
ラグが発生している場合、"On"にすることで解消する可能性があります。

[システム設定]>[ディスプレー]の設定

ディスプレー設定画面
[解像度](初期値:1600x900(300dpi))
解像度を低くするとCPU/GPUの負荷が下がります。減少効果は大きいですが、解像度を下げすぎると表示が粗くなります。ちなみに、「錠剤」はタブレットのことです。
[フレームレート](初期値:60FPS)
フレームレートを下げるとCPU/GPUの負荷が低くなります。効果はかなり高いですが、低くしすぎると描画の滑らかさが失われます。
[高フレームレートモード](初期値:Off)
"Off"のままで問題ありません。"On"にすると動きの速いゲームで描画がスムーズになる反面、負荷が相当高くなります。
[ちらつき防止](初期値:On)
"On"のままで問題ありません。
[Discordライブ](初期値:Off)
"Off"のままで問題ありません。

機能:キーマッピング

キーマッピングとは、スマホでプレイ時に良くタップする場所(例えば、攻撃ボタンやメニューボタン)にキーを割り当てることで、そのキーを押すことでタップできる機能です。割り当てはキーボード、ゲームパッド、マウスに行うことができます。また、タップ以外にもスワイプや画面回転など14種類のキーマッピング機能があります。

ここでは最もシンプルな、指定した箇所をタップするときのキーマッピング手順を説明します。

  1. ゲームを起動し、キーを割り当てたい画面(ゲームのホーム画面やフィールド画面)を表示します。
  2. MEmuの右メニューから[キーマッピング]をクリックします。 キーマッピング起動画面
  3. "キー"をゲーム画面内の良くタップする位置にドラッグ&ドロップします。 割り当て位置確認画面
  4. 割り当てキーの入力状態になるので、割り当てたいキー(キーボード/ゲームパッド/マウス)を押します。 割り当てキー入力画面
  5. 保存ボタンを押してキーマッピングを閉じます。
  6. これで、割り当てたキーを押すと指定した箇所がタップされます。

その他のキーマッピング項目の詳細はMEmu公式のURLが参考になります。



機能:マクロ

マクロとは、一連の操作を自動的に行ってくれる機能です。例えば、周回プレイをする、フィールドで毎回所定の位置に移動する、リセマラの操作を行う等を自動的に行ってくれます。

※ゲームによっては、マクロ利用は不正行為とみなされる場合もあるため、利用には注意してください。

ここでは最もシンプルな、指定個所をタップするマクロ作成手順を説明します。

  1. ゲームを起動し、記録を開始する画面を表示した状態で、MEmuの右メニューの[・・・]>[オペレーションレコーダー]をクリックします。 オペレーションレコーダー起動画面
  2. 表示された[オペレーションレコーダー]から録音ボタンをクリックして、記録したい操作を行います。 マクロ記録開始画面
  3. 操作が終わったら、画面上部にある停止ボタンをクリックします。 マクロ記録停止画面
  4. マクロが記録されます。マクロ名右の「設定」マークをクリックすると以下の画面のように再生方法設定を変更することができます。 マクロ管理画面
  5. マクロを実行する際は再度[オペレーションレコーダー]を開き、マクロ名右の「遊ぶ」マークをクリックします。なお、画面右下の「導入」はマクロのインポート、「導出」はマクロのエクスポートのことです。

なお、手動でマクロを書く方法もあります。公式サイトにマクロコマンド一覧と作成例がありますので、参考にしてください。