GameLoopの概要と使い方|エミュポータル
GameLoop
の概要と使い方

GameLoopロゴ

目次

GameLoopとは

GameLoopプレイ画面

GameLoopは中国のテンセント社が開発しているAndroidエミュレータ(以下、Androidエミュ)です。GameLoopはその名の通りゲームに特化したエミュレータとなっています。

GameLoopはPUBG MobileやCall of Dutyなどのゲームの公式エミュレータにもなっているため、これらのゲームにおいては動作はしっかりしています。ただし、それ以外のゲームにおいては、他のAndroidエミュと比べると正常動作しないゲームが多い印象です。

ハイエンドPCからローエンドPCまでサポートし、自動的に最適な環境を提供できるようになっています。

メニュー等はすべて日本語で表示されますが、若干拙い翻訳部分があります。

GameLoopの基本情報

主な機能対応一覧

機能 対応 コメント
コントローラー キーボード、マウス、ゲームパッドに対応
マルチインスタンス
同期操作 ×
キーマッピング 3種類あります。
マクロ(スクリプト) ×
連射(連打) ×
スクリーンショット
録画
高画質化 アンチエイリアシング機能があります。
翻訳 ×
root権限
PCとのファイル共有 ×
APKインストール ×
GPS位置指定
その他機能 画面回転、シェイク

システム要件

項目 最小スペック 推奨スペック
OS(Windows) Win7/Win8.1/Win10 Win7/Win8.1/Win10
CPU Intel Core i3 560 3.3 GHzまたはAMD Phenom II X4 945 3.0GHz Intel Core i3またはAMDの2.6GHz
GPU NVIDIA GeForce GTX 460またはAMD Radeon HD 5870 NVIDIA GeForce GTX 660
メモリ 2GB 4GB以上

ベンチマーク

以下の各ベンチマークは2023年11月時点の各製品の最新版で計測したものです。計測に使用したPCの環境は以下の通りです。また、各Androidエミュ側の設定は極力同じにしています。各計測値は正確なものではありませんので、参考程度としてください。

なお、Androidエミュレータの概要と比較で他のAndroidエミュとのベンチマーク比較も行っていますので参考にしてください。

比較表 3DMark
(SLING SHOT)
Geekbench6
(CPU)
Game
Loop
Overall:5269
Graphics:6673
Physics:3034
起動不可
(参考)
Xperia Ace III
Overall:3599
Graphics:3796
Physics:3046
Single-Core:701
Multi-Core:1809
(参考)
Lenovo Tab M10 Plus (3rd Gen)
Overall:2069
Graphics:1936
Physics:2726
Single-Core:415
Multi-Core:1300
※テストバージョン:GameLoop 1.0.0.1

導入手順

1.インストール

  1. 公式サイトの右上の「ダウンロード」より、GameLoopをダウンロードします。 ダウンロード画面
  2. ダウンロードしたファイルをクリックします。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と出たら"はい"を押します。
  3. "インストール"を押します。 インストール開始画面
  4. しばらく、ダウンロードが続きます。 進捗画面
  5. 「すぐに起動する」をクリックします。 インストール完了画面
  6. GameLoopの起動画面が表示されたらインストール完了です。 GameLoop起動画面

2.Google Playログイン

  1. GameLoop起動画面の上段で「マイページ」を選択し、マイアプリ欄の中にある"Google Play Store"をクリックします。 Google Play Store選択画面
  2. 「コンポーネントが必要です」ウィンドウで開始ボタンをクリックします。 コンポーネント要求画面
  3. Google Playのインストールが始まります。しばらく時間がかかります。 Google Playインストール画面
  4. インストールが完了すると、プレイヤー起動中の表示がされたのち、Google Playログインの説明が面が表示されます。特に内容を確認する必要はないため、"Skip"をクリックします。 Google Play説明画面
  5. ログインボタンをクリックします。 Google Playログイン画面
  6. Googleアカウントのメールアドレスを入力します。アットマークが入力できない場合は全角でアットマークを入力してからF10キーで半角にしてください。 メールアドレス入力画面
  7. パスワードを入力します。 パスワード入力画面
  8. 「同意する」をクリックします。 利用規約確認画面
  9. バックアップは不要なため"Off"にします。「もっと見る」をクリックした後、「同意する」をクリックします。 バックアップ選択画面
  10. Google Playが起動したら完了です。 Google Play起動画面

3.環境設定

  1. GameLoop起動画面右上の「三」から、"設定センター"をクリックします。 設定センター画面
  2. [エンジン設定]>[画像レンダリングモード]の"独立グラフィックカードを優先的に使用する"にチェックを入れます。
    また、[アンチエイリアシング設定]で"バランス"を選択します。 エンジン設定設定画面
  3. 保存ボタンをクリックします。

動作が重いとき等の設定

ゲームプレイ時に、動作が重い、カクつく、描画が乱れる、といった問題が出たときは以下の設定を見直すことで改善する可能性があります。

[エンジン設定]>[画像レンダリングモード]の設定

エンジン設定画面
[画像レンダリングモード](初期値:自動)
どのグラフィックスライブラリを使用するかを選択するものです。自動にすることで最適な方が選択されるため、変更は不要です。
[キャッシュレンダリングを有効化](初期値:On)
"Off"にしても負荷低減効果は見られません。"On"にしておくことでビジュアルの改善と描画に関する問題を解消してくれます。
[グローバルキャッシュレンダリングを強制](初期値:On)
"Off"にしても負荷低減効果は見られません。"On"にしておくことで、レンダラーが完全なフレームを生成するよりも速い速度で視覚的なフィードバックを得られます。
[独立グラフィックカードを優先的に使用](初期値:Off)
独立グラフィックカードの性能が高い場合、"On"にするとGPUの負荷が下がる可能性があります。
[キャッシュ改善を起動](初期値:On)
"On"のままの方が良いです。
[垂直同期を起動](初期値:Off)
負荷には影響しません。
[adbデバッグ](初期値:Off)
負荷には影響しません。
[root権限](初期値:Off)
負荷には影響しません。
[アンチエイリアシング設定](初期値:閉じる)
"閉じる"にすると負荷が下がります。
[メモリ設定](初期値:自動)
"自動"のままで問題ありません。
[プロセッサ設定](初期値:自動)
コア数を増やすことで処理能力が上がり、遅延やカクツキが解消する可能性があります。
[解像度設定](初期値:1366x768)
解像度を低くするとCPU/GPUの負荷が下がります。減少効果は大きいですが、解像度を下げすぎると表示が粗くなります。
[ディスプレイDPI](初期値:240)
DPIを低くしても、CPU/GPU負荷は見られません。

メモリ解放

画面上の「クリックして加速」をクリックするとメモリが解放されます。パフォーマンスやラグの問題が解消される可能性があります。

ShaderCacheの削除

GameLoopインストールフォルダ(C:\Program Files\TxGameAssistant)の「ui」フォルダ内の「ShaderCache」フォルダを削除します。これでCPU使用率が下がる場合があります。